採集記 2003.06.14 新潟



プロローグ


今週はきゃぽ&ぽんこご夫婦と下見を兼ねた採集に行くことになった。
もっとも時期的には発生が始まっているようだけど、月齢は最悪なのでチョット難しいかもしれない。
まぁ、きゃぽ&ぽんこご夫妻と採集するのは初めてだし、ここは一つ、駄目元でのんびり採集してみよう。



ひたすらドライブ


まずは午前10時頃、きゃぽ&ぽんこご夫妻が我が家に到着。
さっそく、BMWに乗り込ませていただく。
毎度の採集なのだが、自分の車ではないと言うことで、荷物がなんか不安(^^;
忘れ物がありそうな気がするけど...ま、いいか。
今回の採集は、ほぼきゃぽさんにお任せコース。
行ってみたい所も、回ってみたいところも無いことも無いが、船頭多くして...とも言うし、おんぶに抱っこさせて貰うことにした。

と言うことで出発。
最寄のインターから高速に乗る。
流石に高速である。
いつもなら、まだ群馬辺りをうろうろと走っている頃には、既に高速を降りることに。
やっぱり速いなぁ。
見慣れた下道も過ぎ、先週出張で通った町に到着。
ご夫婦があぶらあげを購入し、昼食タイムとする。
ようやく見つけた食堂に入り、注文を終えた所で携帯が鳴った。
  「さては、スズリさんか、佐渡2号さんだな(^^」
と予想し、携帯を見ると、やはり佐渡さんであった。
  「今日はどこでやるんですか?」
と聞かれたのであるが、いかんせんまだ場所は決まっていない(^^;
これから下見して決めるのである。
決して隠そうとしたわけではないのだが、どうしようもなく、歯切れが悪くなってしまった。
せっかく同行してくれそうな意思も見せてもらったのだが、ホント申し訳ない。
なにぶん、そう言った訳なので、お許しを...

と言うことで、まずは第一箇所目のポイントへ。
場所的には良さげではあるものの、チョット樹層が違うかな。
あるいは、山の豊かさが若干劣るような...。
オオクワもいないことは無いかもしれないが、薄いかもしれない。
と言うことで、次へ移動。

次は本命ポイントの1。
が、なぜかこの間、記憶が飛んでいたりする(^^;
寝ちゃってました(^^;
気がつくともうポイント近く。
入り口の道が見つけにくかったようだが、何とかクリアして到着。
到着とは言っても、別に目的地があるわけではないので、ライトトラップが出来そうな場所を発見と言うべきかもしれない。
なにぶん、最近のトラップシステムは巨大化しており、今回きゃぽさんが持ってきたシステムは昨年仕様ということで、いくらか小規模なシステムではあるものの、以前から比べると半端ではないため、なかなかトラップできそうな場所は見つからないのである。
ちょっと標高を上げすぎたような気もするが、山そのものは実績もあるし、山肌も豊かで、樹層も悪く無さそうである。
ただ、チョット奥深く入り過ぎたようなきらいがあり、ぽんこさんが不安がっている。
まぁ、一応チェックしておいて、本命ポイントの2も見に行ってもらうことにする。

と言うことで、本命ポイントの2
実はこちらは実績はありありのポイント付近となる。
下見するまでも無く、まず問題の無い雰囲気だろう...と思っていたのだがそうは行かない(^^;
想像していたほど山が豊そうな感じではなかった。
まぁ、そこそこの雰囲気はあり、とりあえずライトトラップを張れそうな場所を探す。
が、これがまた難しい(^^;
どんどん奥に進み、ようやくちょっとした広場に到着。
ちょっとしたとは言っても、充分以上な広さがあった。
  「じゃ、ここをチェックしてとりあえず夕食かな?」
と思ったのであるが、どうやら、街に戻っているとトラップをセットしている暇が無くなりそうだとのこと。
ここの所、トラッパーと一緒に行動していなかったので、その辺の感覚がズレてしまったらしい(^^;
やむを得ず、いきなりセットを開始することにした。



いよいよ開始


ちなみにこの場所、前後左右を山で囲まれ、かと言って、山まで近過ぎもせず、かなり可能性が高いように感じる。
天気の方はと言うと、曇っているため月の心配も無さそうである。
後は、雨さえ降らなければ...と言う感じなのだが、これがなかなか(^^;
それ程強く降りはしないが、降ったりやんだりと言う感じである。
街灯ルッキングだと厳しいが、トラップなら何とかなるかな。
で、いよいよセッティング開始。
噂には聞いていたが、なかなか良く考えてあるセットであった。
車に乗せることを考えるとチョット嵩張るのが弱点だが、セットは簡単。
あれよ、あれよと言う間にセッティング完了。
  「まだチョット早いのでは?」 とも思えたのだが、PM6:30頃、遂に点火
いよいよ、本日の採集を開始した。

実は、来るまでの予定では、いつものようにトラップに火が入ったら車を借りて街灯に回ろうと思っていた。
が、きゃぽさんのBMW、ハンドルに沢山スイッチが付いている(^^;
  「これはチョット運転無理でしょう(^^;;;」
と言うことで、申し訳ないが今回はトラップに張り付かせてもらうことに。
北側に出てきている霧が若干気になるが、トラップのパワーもあることだし、何とかなるのでは...?
...と思ったら大間違い(^^;
羽虫や蛾は大量に飛び交っているが、どうにもクワガタがこない。
  「やっぱり、例え曇っていても月齢が悪いと駄目なのかなぁ」
とか、
  「雨が降っても来ないことは無いけど、どうしても数は減るよなぁ」
とか思いながら、ひたすら待つ。
街灯ルッキングならとっくに別の場所に移動している所なのであるが、この辺がトラップの辛い所である。
...なんてことを考えていると、
  「ボトッ」
と、システムの近くで音がした。
どうやら、クワガタっぽい感じがする。
でも、蛾が一杯いる中に突入するのは嫌だなぁ(^^;
初物だし、遠慮しておこうかなぁとかチラッと思い、きゃぽさんの方をうかがうが、どうやら気付かなかったらしい。(^^;
必ずしもクワガタとは限らないし、まぁいいかと言うことで、確認してみることにした。
近づいてみると、ミヤマの♂である。
  「大きい!!」
って事は無いが(^^;、まぁ、そこそこのサイズであった。
  「来ましたよ!」
と言うことで拾い上げ、きゃぽさんのところへ持っていく。
ミヤマはいらないので、きゃぽさんに渡したつもりなのだが、なぜか手を出さない?(^^;
あ、そうかぁ、と言うことで、
  「私はミヤマはいらないから(^^;」
と言って、ようやく貰っていただいた。
時間は8時55分とのことであった

まぁ、一頭来たなら後は続々!
と思い、気合が入ったのもつかの間、そのままピタッと止まり、その後クワガタがくることは無い。
  「これなら、早々に撤収して、街灯でも見てまわった方が良いのでは?」
と、辛抱切らして提案してしまった(^^;;
実際の所きゃぽさんがどう思ったかは判らないが、結局はその方向で行くことに。
まぁ、気温も下がってきているようだし、いつまでも霧もはれないので仕方ないところだったようである。
幸い、シートは殆ど使っておらず、撤収も簡単に済み一安心。
状況さえ良ければ、必ず採れるだろうにと思いながら去ることになった。



街灯回り


この辺の街灯は、実際にオオクワの実績があるとのことである。
とは言え、この月齢だし、天気も悪い。
あのライトトラップでもこなかったものを、いくらなんでも難しいかなぁ、と思いながらもライト下を眺めていると
  「いました!」
ときゃぽさん。
どこかなと探してみると、橋の袂にミヤマの♂が!
しかも、まぁまぁのサイズ
可能性はあるとは思ったものの、無事きゃぽさんに見つけてもらって、チョット「ホッ」っとした瞬間であった。
しかし、運転しながら見つけるとは、きゃぽさんもなかなか(^^
これ以降の街灯は、いちいち車を降りて探して歩いたのは言うまでも無い。
と言うことで、その後、コクワペア、ミヤマ1♂、2♀を追加。
この時間にしては、まぁまぁ、と言うか、かなりの成果で無事採集を終了。
最後の最後に少し楽しめたので、まぁ良かったと言えるかな。

チョット標高が違ったり、状況が違ったりするだけなのに、こんなにも違うんだと不思議な気持ちであった。
明るいうちに見た時は、あまり頼りになりそうも無い山の状態であったのだが、やはり、実績がある場所は違うものである。
...と言うか、私の見る目が無いんだろうなぁ(^^;



帰路


さて、帰る途中。
今日は、某有名産地にスズリさんチーム、斎藤二人さんチーム、チンタさんチーム、佐渡2号さんチームが行っているはずである(チンタさんチームは結局来ていなかったらしい)。
時間は既に12時を過ぎ、もしもう家に着いていたら申し訳ないかなぁと思いながら、どうしても興味を押えられずスズリさんにTEL。
どうやら、いつものコンビニに着いた所だったらしい。
  「3頭採れましたよ!」
うっそぉ〜!
我々はあんなに採れそうな場所でやったにも関わらずミヤマ1♂だったのに、そんなに採れる訳が無い!!
と言うことで、思わず(^^;
  「何が3頭とれたんですか?」
と聞いてしまった(^^;
  「もちろんオオクワですよぉ」
結局、スズリさん、ワラビーさん、ねくとんさんが1頭ずつ採集したとのことであった。

実は、私が新産地、新産地と言うものだから、最近みな新産地探しを行うようになってきている(ような気がする)。
きゃぽさんなんかはその際たるものである。
私がそんなことを勧めなければ、本当なら、スズリさん達と同じ所に行って、今頃採集していたかもしれない。
なんか、申し訳ないことをしたかなぁ...と気になり始めてしまった。
これからは、あまり新産地、新産地と言うのはやめよう(^^;

...もっとも、どうやらこの日オオクワを採集したのはスズリさんチームだけだったらしい。
と言うより、他のチームはほぼ我々と同じような結果であったとのことである。
ちょっとホッとすると同時に、
  「スズリさん達の引きのよさはなんなんだ!!」
と、怒りにも似た気持ちが...(嘘(^^;)。
しかしこれで、来週も採集に行くのは決定だな(^^;;
来週こそはゲットしよう。
...とか考えていると、こんどはきゃぽさんの携帯が!
斎藤二人さんからであった。
これから高速に乗る所だとか、乗ったとか・・・
今まで眠たげであったきゃぽさんがどんどん加速。
もしかして追いつくかも?(^^;
待ち合わせ場所に着こうかと言う時にスズリさんから着信
ありゃぁ、間に合わなかったかなぁ。
  「今どこですかぁ?」
とスズリさん。
もうチョット待ってておくれ、と思いながら、
  「もうすぐ着きますよ。」
と言うと、
  「今追い抜いて行ったでしょう!」
あれっ?(^^;
と言うことで、待ち合わせ場所には斎藤二人チームについで2着で到着。
すぐにスズリチームも来て、思わぬ場所で、思わぬ時間にミニオフが開催された。
メンバーは、
  斎藤二人さん、ヨシさん
  スズリさん、うららさん、ワラビーさん、なべちゃん、ねくとんさん
  きゃぽさん、ぽんこさん、私
と言うことで、総勢10名の大所帯であった(^^;
まったく、今何時だと思ってるんだろうねぇ(^^;;;

して、しばし歓談の後、再び高速を走り(っても、私は後部座席に座っているだけだが(^^;)、ふと気がつくとそこは鶴ヶ島。
ありゃ、また、高崎以降の記憶が無い(^^;;
ホント申し訳ないっすm(_ _)m
と言うことで、夜も開けかけている頃我が家に到着。
無事今回の採集オフも終了した。
交通費はチョット多めには払ったものの、また、あれだけ高速を使いまくり、チョット遠距離であったにも関わらず、何と10000円ポッキリ!
やはり、みんなで行く方が安く上がるなぁ。
今度からは、しっかり費用を計算してみよう(^^;
と密かに考えた私であった。

...と言う事で、成果はイマイチであったが、らくちんで、安価な採集オフであった。
結局きゃぽさんに全行程運転してもらってしまい、ホント申し訳ない。
ただ、なにぶん車が...
と言うことで、お許しを。
次回チャンスがあったら、なんとか挑戦してみたいと思いますので(^^;;;



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