採集記 2002.08.09 長野、 08.10 新潟



プロローグ


と言うことで、長野に挑戦である。
が、どうせろくに採れないだろう(^^;
ここは一つ、まったく別の目的も果たしてやろう。
で、温泉だ。
  (この辺りのくだりは、7/27長野編採集記を参照のこと(^^;)

...と言う事で、前回の採集の時行けなかった切明温泉に行こう!(^^
切明温泉からなら、六日町の三国川ダム下の温泉も近いぞ。
これで、2箇所チェックだ。
けど、前回、小谷の温泉と、燕の温泉だけでは時間を持て余してしまった。
もう一箇所くらい何か無いだろうか...
確か銀山平の方に共同浴場があるはずだが、ちょっと遠い。
う〜ん...
と地図を眺めていて、ふと発見。
  「そうだ、高柳町に行ってみよう!」
  (理由は内緒...って、バレバレやがな(^^;)

ま、このくらい目的地があれば、暇になることは無いだろう(^^:
  (って、まったく何しに行くんだか(^^;)



いきなりトラブル


またまた、切明温泉の細かい場所がわからないので、明るいうちに着きたい。
う〜ん、この際、家族には内緒で半休にして行ってしまおう(^^
と言うことで、8/9の午後に休暇を取り、午前中だけ仕事をして出発。
ありゃ、そう言えばお金が無かったなぁ(^^;
財布を覗いたが、千円札一枚入っていない(^^;;
おろしていかなくちゃということで、キャッシュディスペンサーへ。
さぁ、おろそう、と思ったら、キャッシュカードが無い!
あちゃぁ、かみさんに渡したままだった。

午後休暇にしたのがバレてしまうが、仕方が無い。
家に寄ってキャッシュカードを受け取ろう。
で、急遽家に寄ることに。
家に着くとカミさんの車が無い!
ヤ、ヤバイ!!
もしかして、今日は行けないのかぁ?
家に入り、娘に、
  「お母さんどこに行った?」
と聞くと、
  「5分くらい前に実家に行ったよ」
との答え(まぁ、「実家」なんて言葉は使わなかったが(^^;)。
それなら、追いかければ途中で追いつくかもしれない。
慌てて追いかけることにした。
...が、いつまでたっても追いつかない。
とうとう、実家まで着いてしまった(;_;
まぁ、カミさんも実家に来ていたので、キャッシュカードは無事取り返すことは出来た。
が、おかげで、午後休暇にしたことがみんなにバレバレになってしまったのであった。(;_;



切明温泉


つまらないことで時間が取られてしまった為、この際思い切って高速を使うことにする。
途中トラブルも無く、順調に進み、無事切明温泉に到着した。
結構遠かったが、普段の採集に比べればど〜って事は無い。(^^
行き止まり付近に行って、温泉に入ってきたらしい人に場所を聞く。
  「あそこの、人がいる辺りが温泉ですよ。」
と教えてくれた。

切明温泉1切明温泉
河原の野天風呂
切明温泉2もう一つ
切明温泉3こんな感じ
切明温泉4秋山郷温泉保養センター
雄川閣
切明温泉5途中の道から
湯沢岳?を望む

河原を掘ればどこでもお湯が出てくるらしい。
...のであるが、さすがにそんなことはしてられないので、先人が掘った後に入らせてもらう。
  「ひゃぁ〜、これは凄い!」
確かに、今まで入った野天の温泉は良かった。
が、ここは本当の野天だ!
周りには自然しかない(事もないが(^^;)
こここそは自然の温泉だなぁ〜〜
やはり温泉はこうでなくっちゃ。
  (ただし、アブみたいのがいて、5〜6箇所刺されてしまった。出来れば夏場は避けた方が良いかもしれない)

実は、群馬にはこれを上回る河原の温泉、尻焼温泉があるらしい。
川自体が温泉だと言うことである。
是非一度は行ってみたい。

さて、切明温泉はこれでおしまい。
空はまだ明るい。
今のうちに採集ポイントに移動しよう。



初日ナイター


んで、ここは某長野ポイントである。
他のポイントよりはましなのだが、所詮は長野、クワガタの数は少ないだろう。
...と思っていたら、最初のポイントでミヤマ♀をゲット。
同時に、コクワペア、またミヤマ♀。
隣の街灯で、ミヤマ♂をゲット。
意外とクワガタが濃い。
こいつぁ、ちょっと期待できるかな?
...と言う事で、各街灯をチェック。
オオクワは採集できなかったものの、この日の成果は、
  ミヤマ9♂7♀、アカアシ3♂4♀、コ少々
長野にしては、驚異的な結果であった(^^;
(何しろ、ココ以外の長野では、クワガタは全て含めて4〜5頭しか採ったことが無い)
もっとも、新潟、福島、山形と比べると、特筆するようなことはな〜〜〜んにも無かった(^^;;

まぁ、長野の場合、温泉旅行のついでの採集だから(^^;;;



高柳町


高柳町の看板
さて、今回も夜のうちに移動してしまおう。
今日は、高柳町だ。
さすがにこの辺は車通りが無い。
スイスイ進み、午前2時頃には道の駅についた。
高柳じょんのび村という所である。
途中、この高柳町に入るところにあった看板を見て、感動してしまった(^^;
それが、右の写真の看板である。
ちなみに、長野からこの高柳町に来る途中の工事灯脇の壁でノコ♂を採集したことを特筆しておこう!
(ただし、高柳町産ではなかった。 う〜ん、残念(;_;)

さて、今日はこれでおしまい。
明日はここにある温泉に入ろう!



六日町三国川ダムの温泉


翌朝、いつものように暑くて目がさめる。
さて、時間は...と言うと、まだ6時前である。
トイレに行って、顔を洗って...
  「さぁ、今日は高柳町の温泉じゃぁ〜!」
って、こんな時間じゃまだやってないぞぉ!!

実はとんでもない間違いをしていた。
前回の長野では、朝小谷の露天風呂に入ったため、時間は関係なかったのである。
今回は日帰り温泉施設だというのに、てっきり朝から入れるような気がしていた。
どうせなら、昨晩、切明温泉に戻るか、六日町方面に行っておくべきだったのだ。
  「折角、夜のうちにここまで来ていたのに...」
仕方が無いので車を走らせる。
六日町に向かうのであった(;_;

三国川ダムの温泉1三国川ダムの温泉入り口
入浴時間AM7:00〜PM9:00
この裏に200円の徴収箱がある
三国川ダムの温泉2脱衣所
三国川ダムの温泉3浴槽
三国川ダムの温泉4角度を変えて
この向こうが女風呂
更に向こうが三国川ダム

まずは、六日町のマクドナルドで朝マック。
その足で、三国川ダムの下にある温泉に向かう。
時間は、午前7時を回っていた。
無事入浴時間である。
ここは、ダムがある谷間にあるため、本当に景色が良い。
この時間は誰も入っておらず、のびのび出来るのがまた良い。
まぁ、切明温泉のような、本当のワイルド温泉に入った後だけに、イマイチ開放感にはかけるが、それも仕方が無いだろう。
しばらくのんびり浸かっていると、管理人が掃除にやってきた。
きっちりお金も入れたことだし、安心して少し話をさせていただいた。
で、一番の関心ごと、
  「なんで、午後9時までにしてるんですか?」
と私。
  「別に9時までじゃないよ。」
とおじさん。
  「看板に7時から9時までって書いてありましたが...」
  「本来はそうだけど、お湯は入ってるし、誰も来ないから勝手に入れるよ」
う〜ん、それはまぁそうなのだけど...
ま、お墨付きと言うわけではないが、一応そんな話をしたので、これからは夜中でも入れるつもりでいることにしよう(^^;
ただし、他の人が夜中に入りに行って、誰かに怒られても責任は取れないのでそのつもりで!



再び高柳町


高柳町のマップ じょんのび村のマップ
高柳町のマップじょんのび村のマップ

さて、いよいよ高柳町じょんのび村である。
実は、ココに至るまで、ヒメオオ採集でもしようかと、あちこち結構遠回りをして回ってみたのだが、まったく成果が無かったので省略。
まずは温泉である。
残念ながら、野天の温泉ではないため、写真は無い。
が、湯は赤茶けた色をしており、かなり鉄分が多いと思われる。
ただ、残念ながら湯量が足りないのか、循環させていたようである。
(ひょっとして、源泉じゃない?)
まぁ、しかし、日帰り温泉としてはなかなか感じは良い。
また来てみても良いかもしれないなぁ。
(もっとも、かなり贔屓目に見ている可能性があるので注意願いたい(^^;)

温泉を出て、休憩室で一休み。
高柳町のPhoto Mapなるものが売っていたので、記念に購入。
一冊500円である。
が、なんと2種類あった(^^;
1000円は痛いが、まぁ、この際仕方が無い。
もう一冊購入。
高柳町では仕方が無い(^^;

そう言えば、温泉の種類って知っているだろうか?
分類方法の一つに、源泉からの温泉と循環させている温泉がある。
源泉からの温泉の場合、温泉の吸い込み口はなく、お湯は湯船から溢れるままにしているので判る。
循環利用の温泉は、一つには湯量が足りない場合がある。
が、よその源泉から湯を持ってきて、それを循環、消毒して使っている場合もあるのだ。
状況によって、決して循環泉がいけないということではないが、ちょっと興ざめするのも仕方が無いかもしれない。
で、よく言われるのは、
  源泉の温泉は、上がる時に流して上がってはいけない。
  循環の温泉は、上がる時には流してから上がってこなければいけない。
と言うことである。
本来は、流さずに上がった方が、温泉の成分が体に付着しており、効果が長く保たれると言うことであるらしい。
しかし循環の場合、消毒はしているが、ジオネラ菌とかが繁殖している場合があると言うことが理由のようである。
覚えておいて損は無いかも知れない。

が、しかし、実は私は採集に来た時の温泉では、流し場がある場合には必ず流して上がって来ることにしている。
なぜなら、流さずに上がってしまうと、体が温まったままで、夜寝づらいのだ(^^;
流さずに上がってくるのは、冬ならば良いのだろうが、夏場は止めたほうが良いと思う。
閑話休題



2日目ナイター


まだ明るいうちに高柳町を出発。
今日は、新潟の新ポイントをまわることにする。
特に採集情報があるわけではない。
車を延々と走らせる。
が、いつも思うのであるが、新潟、長野あたりは道が良い。
車通りも少ないし...
関東もこんな状態なら楽なのに...
地方の道も大切であるが、首都圏の道ももう少し何とかしてほしいものである。

さて、現地到着午後7:30
そろそろ、街灯ルッキングを始めよう。
空は完全には暮れきっていないが、まぁ、どうせ採れないなら一緒だろう(^^;
まずは一本目の街灯...
さて、次...
お次は...と
う〜ん、何もいない(^^;
まるで、長野のようである。
ちょっと、移動しすぎて回りは田んぼになってしまった(^^;
山すらない。
いくらなんでも、これじゃ無理ですな。
と言うことで、戻ることにする。
まぁ、同じ道を戻ってもつまらないので、隣の道まで移動。
ただ、こんな所でも街灯があるとチェックしてしまう自分が悲しい(^^;

とある街灯の下。
ほんのちょっとだけ街中である。
ゴミ箱の手前にクワガタ発見。
結構大きい。
思いっきり平地なので、ノコであろう。
とは言え、本日初のクワガタである。
まぁ、一応採っておくか。
と言うことで、ライトも持たず、車を降りる。
近づいて、背中を見ると...
  「えっ!!」
な、な、なんと、オオクワの♀であった(^^;
時間は午後8時ジャスト。
まさか、こんな所で、しかも初クワがオオクワだとは(^^;;
我ながらあきれてしまった(^^;;;
ともあれ、新産地のオオクワである。
ジワジワと嬉しさが湧き出てきて、早速トムさんに連絡を入れた。
街中なので携帯が使えた(^^;

今まで、オオクワの街灯採集とブナ帯は切っても切れないものと思っていた。
桧枝岐にしても、新潟にしても、山形にしてもブナ帯である。
そりゃまぁ、クヌギ帯でも飛ばないことは無いかも知れない。
けど、まさか周りが田んぼばかりの所で、オオクワが来るとは...(^^;
親しい知人には、ココの場所をピンポイントで教えた。
が、それには必ず付け足しの文章がある。
  「んが、ここをピンポイントで攻めるのは、絶対にお勧めできません(^^;;
   何で採れたのか、未だに分からないっす。
   行くとしたら、もっと広く攻めている内の、ほんの1ポイントとすることをお勧めします。」
である。



エピローグ


さて、オオクワが採れたんだから、気合が盛り上がると思うだろうが...それは違う(^^;
まぁ、確かに一瞬盛り上がったのではあるが、あっという間にさめた(^^;;
性格的に、
  「一頭採れればもういいや」
と言うのもある。
が、何しろ、その後クワガタが採れないのである。
結局その後採集したクワガタはノコが数頭だけであった。
まぁ、いつも行く新潟より、ちょっとばかり遠いことも有り、今回も午後10時過ぎには切り上げることにした。
今回は新産地オオクワを採ったわけで、本来ならもっと喜んでも良いはずではあるのだが。
イマイチ喜びが少ないのは何故だろう?(^^;
多分、また行ったとしても、なかなか採れないだろうと思うからかもしれない。




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