採集記 2002.07.27〜28 長野、温泉の旅



プロローグ


苦戦である。
昨年から長野をやっているのであるが、どうにも採れない。
オオクワどころか、普通種のクワガタすらろくに採れないのだ。
ピンポイントで教わった産地すらあると言うのに、である。
他にも、ここならきっといるだろうと言うポイントもある。
が、採れない。
今年こそ何とかしたいものだ。

と言うことで、長野に挑戦である。
が、どうせろくに採れないだろう(^^;
ここは一つ、まったく別の目的も果たしてやろう。
で、温泉だ。
インターネットを調べると、おぉ、あるある!
入りたいのは野天の温泉だ。

白馬鑓温泉、4時間以上歩くのかぁ、パス。
安曇村には何ヶ所かあるが、いくらなんでも方向が違うのでパス。
切明温泉、こいつは良いかも、一応チェック。
小谷の露天風呂、ちょっと遠いかな...ま、でもこれも一応チェック。
大町にも多いらしいが、大町ってどこだぁ?(^^;
(実は、選択肢に入れておいても良かったらしいのだが、あっさりはずしてしまった(^^;)
あまり、選択肢が無いなぁ...
じゃ、新潟県。
おぉ、燕温泉かぁ。
そう言えば、スキーで行った事有ったなぁ。
小谷からも近いし、チェック。
赤湯?、湯沢はいいねぇ。
げげっ、徒歩2時間以上!、駄目だこりゃ(^^;
と言うことで、残ったのは小谷の露天風呂、燕温泉、切明温泉の3箇所である。
ただ、ちょっと切明温泉は離れている。
んじゃ、今回は小谷と燕にしよう。
その代わり、どこか途中にある日帰り温泉にでも入るか。
と言うことで決定。
採集しながら、この温泉を巡る旅とした。



とりあえず出発


実は今週は、第一回夏休みと言うことで、27〜30まで連休である。
いつもなら、金曜日から出るのであるが、今日は土曜日からで充分だろう。
と言うことで、27日午前9時、自宅を出発。
延々と下道を走る。
時間も有るし、まぁ、のんびり行こう(^^
現地到着は午後5時。
いやぁ、たっぷり運転しちゃったなぁ(^^;
んで、早速予定していた○○温泉へ。
ここには露天風呂すらない。
が、まぁ、採集地の近くということで仕方が無い。
さすがに肩がこっていたらしく、それなりに気持ちがいい。
ま、とりあえずは良しとしよう。
風呂上り、食事をしに町に行き、戻ってくると午後7時30分。
いよいよ採集の始まりである。
今回はどうかなぁ。



本気で採集


今回のポイントは、佐渡2号さんがどこからか聞いて来たポイントである。
が、昨年私が回った所からもほど近い。
期待できるんじゃないだろうか。
まずは、本命地域からちょっと離れた所から街灯チェックをする。
早速、アカアシ♂発見。
幸先が良い。
順にチェックして行き、ちょっとだけ街中のちょいと手前の街灯で、今度はアカアシ♀を発見。
こりゃ、オオクワもいけそうジャン(^^
...が、後がいけない。
これから本命ポイントと言うのに、カミキリしかいない。
と言うか、カミキリは嫌ほどいる(^^;
こいつら何とかしてくれないかなぁ(^^;;
本命ポイントに到着。
カブト♀発見。
この後、カブトは♂♀それぞれ数頭と言うか十数頭発見。
とは言え、そのまま放置。
クワガタはと言うと、戻り道でアカアシ♂を見つけたものの、その後まったく見つからない。
出だしのペースはどうしてしまったんだろう。
一往復が終了し、また再開するも、まったくいない。
が、某トンネルの中を走っていると、
  「おっ! 狸の子供! ひゃぁ、3頭もいるじゃん(^^」
ちょっと心が和んだりして(^^
長野の場合、こう言うのが多いのが唯一の楽しみである(^^;
んで、結局その後ボーズ。
本日の成果、アカアシ2♂1♀



小谷の露天風呂


さて、ここから小谷へ向かうことにする。
もう既に日付は変わっているが、夜中のうちの移動なら、道がすいていて楽なのだ。
多少の眠気は我慢して、移動してしまおう。

...と、延々と運転して、小谷の温泉に向かう道すがら、トンネルの手前に水銀灯が見えた。
結構、明るい。
どうせ駄目だろうとは思いながらも、車を降りて一応チェック。
な、なんと、ミヤマペアをゲット。
既に日付が変わっているので、28日の成果、まずはミヤマ1ペア(ここが、後で重要なので、よく覚えておくように!(^^)。

で、ようやく温泉に到着。
が、何を隠そう、露天風呂の位置がわからない(^^;
実は、ここかどうかも判らないのである(^^;;
近くまで行ったら、付近の人に聞けばいいやと思っていたのだが、この時間ではさすがに誰もいない。
本当は温泉に入ってから寝たかったのであるが、今日はあきらめよう(;_;
この段階で、時間は午前2時過ぎであった

人の声で目がさめる。
どうやら、これから妙高にでも登ろうと言う人達のようである。
時計を見ると、まだ午前5時ちょい前。
  「おいおい、わしゃまだ3時間も寝とらんのよ!」
もう一度寝なおそうと思ったのだが、ふと見ると向こうからタオルを肩にかけた人が来る。
しばらく様子を眺めていると、今度は車を降りて向こうに向かう人が!
こいつぁ、向こうに露天風呂があるに違いない。
さぁ、行ってみようかぁ(^^

村営小谷温泉右の建物が村営の小谷温泉。
左側が駐車場
道駐車場から小谷温泉を左回りに回りこむように登る。
碑上信越高原国立公園の碑
入り口露天風呂の入り口(道路右側)
別れ道直進すると女風呂
男風呂は右側
湯船1湯船は岩風呂
湯船2ちょっと方向を変えて
ブナそばに生えているブナ
ブナ林周りはブナの木林

と言うことで、早速入ってきた。
脱衣所に木箱があり、寸志を要求。
当然、私はそこへ、「チャリン、チャリン」
別に、寸志を入れなくても温泉には入れるのだが、これも管理してくれている人への感謝の気持ちである。
周りを見ると、一面ブナ林。
もしかすると、この辺でもクワガタが採れるかもしれない。
それにしても、気持ちがいいぞぉ〜〜〜!!

さて、車に戻り、もう一眠り...
が出来ないんだ、これが(^^;
バッチリ目がさめてしまった。
仕方が無い、次へ行ってみよう。



妙高への林道


本当なら国道に戻って行くのが早いのかもしれない。
が、私の目的はクワガタ採集である(^^;
ここは一丁、林道を行ってみよう。
と言うことで、更に先に進む。
が、ちょっと待て。
所々に、
  「現在、妙高への林道は通れます」
みたいなことが書いてあった。
まぁ、そう書いてあるんだから通れるのだろうが、普段は通れないこともあるらしい。
万一この採集記?を読んで、行ってみようと思う人がいたら気をつけてほしい。
閑話休題

ブナの大木
ブナの大木
林道を進む。
ヤナギも所々生えている。
ヒメオオは?
いない(;_;
いくらなんでも、標高が高すぎるのかもしれない。
が、その代わり、ブナの大木が見事である。
写真では周りに比較するものが無いので、大きさは想像できないだろうが、それはもう見事と言うしかないような大木がたくさんある。
例えヒメオオは採れなくても、これだけで充分に満足できるものがある。
思わず「かっこいい!」と言っていた私がそこにいた。

が、そろそろお腹もすいてきた。
林道も楽しいが、町に着かないことには飲み物も無くなった。
...と思う頃、ようやく笹ヶ峰高原キャンプ場に到着。
もう一息で町に出る。
...と思ったが、大間違い(^^;
距離的にはそれまでと同じくらいあった。
まぁ、道が良いので進みがまったく異なるが...
さすがに対向車も増えてきた。

が、ここでとんでもないことが起きたのだ。
いや、私はまったく気がつかなかった。
全然知らずに、その日を過ごし、まったく普通に家に帰ったのであるが...



燕温泉へ


そんなこんなで、無事林道を抜けることが出来た。
本当は、途中に燕温泉に抜ける道もあったのだが、朝食を取らなければならないため、一旦18号線に出た。
コンビニで食べ物と飲み物を購入。
一安心した後、燕温泉に向かう。
ここも、野天温泉がどこにあるかわからない(^^;
が、さすがに日中。
人通りもあるし、野天温泉の場所はすぐにわかった。
左黄金の湯、徒歩5分(だったかな?)、右河原の湯、徒歩15分(かなぁ?)
まずは、黄金の湯に向かう。
ちょっと坂道を登っていかなければならない。
ちょいきついが、まぁ、何とかなる。

黄金の湯入り口黄金の湯入り口
入浴の心得入浴の心得
黄金の湯ちょっと遠景黄金の湯ちょっと遠景
黄金の湯ちょっと近景黄金の湯ちょっと近景
一応女風呂?一応女風呂?
女性は入っていなかったので男の人が入っていました。

極楽!!
小谷の露天風呂も良かったが、ブナ林の中にあったので、ちょっと暗い感じがした。
それに比べると、ここは空が開けていて最高である。
やはり、野天温泉はこうじゃなくちゃ。

ただ、入り口のところの道?は、結構人通りが多い(^^;
妙高山に登ってゆく人たちだろうか。
若干あわただしいような気も、しないでもない。

さて、お次は河原の湯である。
距離がありそうなので、体力が持つかチト心配(^^;
...だったのだが、道が平坦だったので、むしろ黄金の湯よりも楽だった。

河原の湯1河原の湯1
河原の湯2河原の湯2
河原の湯3河原の湯3

おばちゃん3人組が入ってきて、うるさかったのがちょっと興ざめであったが、隣は川が流れ、ロケーションは黄金の湯より更に最高!
那須の高雄の湯も良かったが、ここが今までのBestかな。
ここで、ゆっくりと時間を過ごしたことは言うまでも無い。

が、ここまで過ごしてしまうと、もうやることが無い(^^;
朝、早起きしてしまったのでまだ午前中である(^^;;
どうしようかなぁと思ったのだが、この際海に行ってみることにする。
海はもう、すぐそこだ。
(とは言え、まだ30kmくらいあるのだが、採集に来ると距離感覚がおかしくなるらしい(^^;)



二日目夜


さぁ、夜である(いきなりだが(^^;)。
実はこの間、もう一箇所の日帰り温泉にも入ったのだが、この採集記?ではパス(^^;
あんなに素晴らしい野天の温泉に入った後では、とても書く気にならない(^^;;

今日は長野で一番の有名ポイント?を攻める。
もっとも、私はこの辺ではろくにクワガタの姿を見たことが無い(^^;
今日はどうであろう...
...って、やっぱりいない(;_;
カミキリは嫌ほど見つかる。
カブトもそこそこいる。
が、クワガタはまったくいない。
本命と思われる地域を何周もしたが、遂にこの日、クワガタはまったくいなかった。

で、8/28の成果、ミヤマ1ペア
夜中に採った奴である(^^;



あっさり帰宅


まぁ、ある程度想像は出来ていたので、それ程落胆は無い。
長野を攻める時はこんなものだろう。
それにしても、みんなどこで採ってるんだろうなぁ

さて、31日。
第一回の夏休みを終え、出勤である。
会社に着いてしばらくすると、一緒に仕事をしている奴が声をかけてきた。
  「タカさん、28日に笹ヶ峰高原キャンプ場のところですれ違ったの知ってます?」
ゲッ、うそ!
まったく気がつかなかった(^^;
それにしても、あんな所で出会うなんて...
こっちの行動が、バレバレじゃぁ〜!!!




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