採集記 2001.07.30 群馬編



プロローグ


先週は月齢がよかったので、どうしても採集に行きたかったため、
  「来週は採集に行かないから、今週は行かせて」
と言うことで、トレードに出してしまい、今週の採集はお休みとなった。
が、実は今週は28〜31まで夏休みで、せっかく4日間も休みがあって、一度も採集に行かないなんて、病気になってしまいそうである(^^;
たまたま、家族みんな用事で、どこかへ出かけてしまったため(もちろん日中だけであるが)、この隙を狙って群馬のヤナギポイントに行くことにした。
まぁ、日中のうちに帰ってきてしまえば問題はないだろう(^^;



採集


正午ころ関越に乗り、群馬方面へ。
現地付近に到着したのはPM2:00くらいとなった。
う〜ん、甘く見ていた。
所詮群馬のポイントであるため、1時間くらいで到着するつもりだったのである。
これは先が思いやられる。
なにしろ、今日は明るいうちに帰宅しなければならないのだ。

ところで、この群馬ポイントであるが、実は殆ど情報を持っていない。
○○峠付近でヒメオオが採れるらしいということしか知らないのである。
とは言え、まぁ、そんなのはいつものことであるので、かまわず車を走らせる。

街中を過ぎ、だんだんそれらしい雰囲気になってくる。
トンネルが見えたあたりから、道の脇にヤナギが群生し始めた。
まだ峠とは言いがたいが、一応車を降りて探してみることにする。
...が、何もいない(^^;
ヤナギの樹肌を見るが、食痕らしきものすら見当たらない。
  「ま、さすがにこの辺じゃ標高も低すぎるんだろうな」
と自分を納得させ、先に進むことにした。

登るにつれ、ヤナギがガンガン増えてくる。
なるほど、これならヒメオオくらいいても良さそうなものである。
が、何度も車を降りて探すのだが、本当に何も見つからない。
ん〜、どうしたものだろう。

そのうち、頂上らしきところについてしまった。
ここがいわゆる○○峠なんだろうか?
それにしては、今までアカアシ一匹採れていない。
おかしい。
仕方なく、更に進むことにする。
もちろん、ヤナギがあるたびに車を降り探すのであるが、何もいない。

そのうち林道の出口に到着。
一方通行らしく、こちらから入ることはできない。
いかにも怪しそうな林道なのだが...
きっとこの先に入り口もあるのだろうと考え、更に下ることに。

すると、前方にキャンプ場のようなスペースを発見。
どうやらキャンプ場ではないらしく、言わば駐車場のようなスペースである。
が、テントやタープが何張りも張られていた。
周りにヤナギも生えているので、じっくりと探索することにする。
何も見つからず、ついにその駐車場の一番下のヤナギに到達。
もうこの段階では、「コリャ駄目かな」と思っていたのであるが、遂に柳の枝に黒い物体を発見。
  「おっ、遂に発見!」
と車から網を引っ張り出し、そっと伸ばす。
無事、クワガタの下に網を差し出し、枝をゆする。
  「ポト」
無事ゲットであった。
網を戻し、確認するとアカアシの♂であった。
まぁ、いつもなら「アカアシなんか」と思うところなのであるが、今回は今まで一匹も採れてなかったためか、アカアシでもなんだかうれしい。
とりあえず、まずは一頭だなということでケースに収め、更に次を探すべく出発した。

途中、途中のヤナギを見、先ほどの林道の入り口に到着。
よほど入ってみようと思ったのであるが、じ、時間がない!
今回はあきらめて、是非また次回にチェックすることにした。

更に下っていくと、だんだんヤナギが少なくなってくる。
もしかして、もうおしまい?
と不安がりながら車を走らせるのである。
何しろ、まだアカアシを一匹しかとっていないのである。
こんなんでは収まらない。

が、どんどん車を走らせるうちに、遂に、今年シーズンはじめに探索した群馬ポイントに着いてしまった。
ここから先には殆どヤナギはないのである。
う〜ん、残念。
悔し紛れにそばにあったヤナギを見てみると...
  「あれっ? クワガタ発見!」
と言うことで、2頭目のアカアシ♂をゲットである。
近くのヤナギもしっかり探し、アカアシ♀もゲットすることになった。

また、その少し先を見てみると、自転車に乗って網を持っている人を発見。
声をかけてみる。
やはり、クワガタ目的の人であった。
その人によれば、このあたりはアカアシポイントであるとのこと。
昨年のシーズン盛りには、ヤナギにアカアシが鈴なりだったらしい。
どうやら、今回はまだ少し早かったようである。
まぁ、今回の目的はヒメオオでもあり、そのうち、アカアシも狙ってみようかなとちょっと思っただけであまり気にしなかった(^^;
ちなみに、
  「この辺でヒメオオが採れるって聞いたんですけど」
と、さりげなくヒメオオに話を向けてみる。
  「あぁ、この辺ではヒメオオはいないですよ。峠のほうまで行けばいるらしいですけど」
とのことであった。
やはり、さっき通ってきた方でないと採れないらしい。
よほどもう一度戻ろうかとも思ったのだが、時間切れのため、今回はこれで終了することにした。



エピローグ


と言うことで、本日の結果はアカアシ2♂1♀のみであった。
このあたりは、確かにヒメオオもアカアシもいるはずではあるのだが、あまり濃くはないのかもしれない。
今度9月にでもなって、もう少しヒメオオが増えたころまた訪れてみたいものである。
(ちなみに、結局明るいうちには帰宅できなかった(^^;)




HOME