2001.05.26 檜枝岐コルリ編

タカ



かつて、一度だけコルリを目的とした採集に行ったことがある。
場所は山梨で、メンバーはr.matsuda氏とあいあん氏であった。
が、なんと採れたのは3人で1〜2匹だけ(^^;
まるで、オオクワ採集のような結果であった。
もっとも、私の場合、そんなにコルリを初めとする小型種に興味があったわけではない。
オオクワ採集のシーズンを前にして、青空病院に行けて気持ちが晴れたと言う程度の感想であった。

が、ここのところ、やけに小型種好きの声が聞こえる。
曰く、「ホント、綺麗だ」
曰く、「産地別の色具合を比べると面白い」
曰く、「午前中だけで3桁でも採集可能である」
等々である。
私の場合、そんな程度で心を動かされるほど甘くはないのであるが、こと、これがあいあん氏から聞こえてくる声であるとちと困るのである(^^;
  「まぁ、もう一度くらい採集に行ってみようか」
と思うようになってしまったのも無理はない(^^;
と言うことで、今年はとにかく一度は採集に行くことにした。

が、どうせ行くなら沢山採ってみたいものである。
(採った後どうするかは、その時考えよう(^^;;;)
いつ、どこで採れるかは分からないので(知識ではちょっと知っているが...)、ここはあいあん氏の意見に従うことにする。
で、結局場所は檜枝岐となった。
問題は時期である。
オオクワ採集と異なり、コルリの場合、ブナが新芽の間だけ新芽採集が出来るということで、期間はわずか一週間程度らしい。
しかも、その年の気候、雪の残り具合などによって、その時期は平気で変化するらしい。
自分一人だったら、とてもではないがそんなタイトな時期は見つけられないだろう。
が、そこはあいあん氏。
その前からせっせと檜枝岐に通い、着々と新芽採集の時期を見つくろってくれていた。
その結果、決まったのが26日でる。

その後、実際に採集に出発するまで、実は色々と紆余曲折があり、非常に悩んだのではあるが、結局は初志貫徹、採集に向かうことにした。
とは言え、その紆余曲折の関係で現地到着は午後の3時(^^;
まるで、灯火採集をしに来たかのごとくであった(^^;;
しかも、現地は雨!!
こりゃ、いかに檜枝岐とは言え不安である。
BAJAさんが午前中で、100頭ほど採集したとの連絡もあるので、まぁ、何とかなるかなぁ...

いつものように、林道を車で登る。
今回は、あいあん氏の車に同乗させて貰っているので、非常に楽である(^^
そして、いつものようにあいあん氏の、
  「いた!」
と言う声で採集開始となった(^^;
まずは、ブナの若木の枝を歩いていたコルリであった。
その後、良さそうなブナがある度にあいあんさんなり、助手席さんなりに車を転がして貰い、私は歩いて探す。
ヒメオオの場合とは逆のパターンである。
まぁ、初めて(と言ってもおかしくない)のコルリ採集であるので、今回は許して貰おう(^^;
そうこうしているウチに、あいあんさん、助手席さんが何頭かコルリを採集する。
私はひたすら、どう探せばよいのか、何処にいるのか、何を見ればよいのかを学習する。
もちろん、ブナの若木の新芽を探すというのは知識としては知っている。
が、知識と実際は異なるのである。
  「ふむ、ふむ、なるほど、そう言うところにいるのね(^^;」
と、私。
こんな奴
そろそろ、探してみようか...
新芽、新芽、っとぉ....
  「あっ、いた、いた!」
無事、新芽に突っ込んでいたコルリを発見。
取り出してみると、ペアであった(^^
  「よっしゃぁ!この調子で探すぞぉ!」
と思っていると、そばに来た助手席さん、
  「これ、ブナじゃないですよねぇ。こんな木、探しもしませんでした...」
う゛っ....
ブナかどうかも分からない私っていったい...
ま、ブナだろうが他の木だろうが、採れればいいのだ!
と強がってみました(^^;;;

そんな調子で登っていくと、前方に網を持った人発見。
やはり、コルリを採集しに来てる人であった。
どうやらあいあん氏とは知り合いらしい。
紹介されたのであるが、誰だったか忘れてしまった(^^; 申し訳ない。
が、このチャンスに、あいあん夫婦(違うって!(^^;)には聞けないことをこっそり質問。
  「どれがブナですか?(^^;;;」
オイオイ!
でも、しっかり教えて貰った(^^

あいあん氏、助手席さんは木の上の方についているコルリも発見してゆく。
が、私にはとてもじゃないが見えない(^^;
とは言え、コルリの場合、目の高さほどの新芽にもついているので、ぼちぼち発見は可能である。
ちょっと楽しい(^^
  「そろそろ終わりにしましょうか」
(なにしろ、到着したのが午後3時過ぎだったので、終了時間も早いのである)
と、言われるまでに、何とか8頭ほど採集できた。
まぁ、そんなに採集したところで、標本をやっていない私にとってはあまりメリットがないため、丁度良い数かも知れない。
それでも、ヒメオオよりは効率が良かったように思う。

帰り道、国道沿いで時々停まり、ブナの新芽を見るあいあん氏。
私もその都度車を降り、たばこを吸いながら一応確認。
何度かそんなことを繰り返したのち、
  「おっ、コルリ発見」
と、更に一頭追加。
もう少し見てみると、今度はペアでついている奴をゲット。
  「こんな所でも採れるんだなぁ」
あいあん氏が近づいて来て、
  「1頭しかいませんでした。」
  「あ、私、3つ持ってる(^^;」
  「なぁ〜んだ、タカさんが採ったからいなかったのかぁ」
ん〜、またまたちょっと嬉しい(^^;

とは言え、国道は御池に近づくと採集禁止場所になってしまう。
と言うことで、ここで本当に採集が終わりとなった。
最終結果、11頭のコルリであった。
ちなみに、あいあん氏はこの間、56頭採集していた。
まぁ、ヒメオオよりは差が少ない....かもしれない(^^;;

なんだかんだで、檜枝岐村を通過したときには7時を回っていた。
小豆温泉にも、焼き肉フロンティアにも未練はあったが、今回は事情によりパス。
ま、そう遅くない時期にまた来ることが出来るでしょう(^^
ちなみに、私が採集したコルリは、とりあえず今回は持ち帰ることにした。
まぁ、初採集だし、数も程々なので、困ることはないだろう(^^;

そうそう、そのコルリであるが、ダークブルーメタリックで確かに綺麗かもしれない。
けど、ん〜.....
これ、本当にクワガタかぁ!!(^^;;;;;;




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