採集記 2000.08.04〜8/5 新潟、檜枝岐編
新潟オオクワ♂ゲット!
プロローグ
3日の晩である。
あいあんさんから電話が掛かった。
「今週は檜枝岐に行かないんですか?」
「檜枝岐に行きませんか?」と言うお誘いではない。
当然、檜枝岐に行くと考えているのである。
な、何故じゃぁ!
ま、行くのであるが...(^^;
「じゃぁ、朝6時頃、ミニ尾瀬公園で待ち合わせましょう」
と言うことで電話を切った。
...と思ったら、namihiroさんから電話が掛かる。
「明後日、新潟に行きませんか?」
うっ、痛いところをついてくる。
今年は何としても新潟産オオクワをゲットしたくて、毎週新潟に通っているのはご存知の通りである。
い、行きたい。
とは言え、すでにあいあんさんと檜枝岐の約束をしてしまった。
もちろん、檜枝岐にだって行きたいのである。
う〜ん、残念ではあるが、先約優先と言うことでnamihiroさんは断ろう。
「済みません、あいあんさんと檜枝岐に行きますので...」
が、だんだん新潟にも行きたくなってくる。
仕方がない。
4日の晩、会社を終えてから新潟に行き、その足で檜枝岐に向かおう!
チョット大変ではあるが、何とかなるだろう。
...と言うことで、今回の採集旅行の方針は決まったのである。
(但し、新潟は単独)
新潟ポイント
4日金曜日、会社を終え出発する。
午後6時頃になってしまった。
高速代をケチりたいのであるが、全行程一般道で行くと7時間くらい掛かってしまうのである。
仕方がないので、鶴ヶ島インターから渋川の間、関越に乗ってしまった。
それでも、現地到着は午後11時頃。
主となる飛来時刻である7時〜10時の時間帯を過ぎてしまっている。
う〜ん、ま、仕方がないか。
本番は明日の檜枝岐なんだから、今日は来れただけで良しとしよう。
と言うことで、捜索である。
第一ポイントで、まずはミヤマ♀を拾う。
「へ〜、珍しい」
第一ポイントとは言っているが、実はここでクワを拾ったことは殆ど無かったのである。
「やっぱり、ここでも採れるんだなぁ」
などと馬鹿な感心をしてしまった(^^;
続いて、第二ポイントへ。
ここは、7/23に新潟市民がオオクワ♂を採集した場所である。
「オオクワいないかなぁ」
と、真剣に探すものの、採れたのはノコ♂だけであった。
更に、第三ポイントへ。
ここが今回の本命ポイントである。
普段は何組もの採集者が入っている場所なのであるが、さすがに今日はいない。
こんなに静かに採集できるのは、もしかして初めてかもしれない(^^
とは言っても、やはり時間も時間である。
殆どクワの姿は見あたらない。
わずかに、アカアシ1♂、ミヤマ1♀を得たのみであった。
最後に、第四ポイントへ。
ここもオオクワが採れているポイントなのであるが、私自身は殆どクワガタの姿を見たことがない。
この時も、ボーズであった。
ま、これで新潟の主なポイントは終わりなのである。
とは言え、もちろん新潟くんだりまで来て、これでやめたら馬鹿である。
当然、第三、第二、第一と戻り、これを繰り返すことになる。
と言うことで、第三、第二と戻り、第一ポイントに向かうが、クワガタは採れない。
やはり、時間が遅いのであろう。
チョット残念である。
さらに、第二、第三、第四、第三、第二と進み、アカアシ、ミヤマなどを少々追加。
そうこうして、第一ポイントに着く。
が、このポイントは車を置けるところから、街灯までの距離が少しある。
本当なら手前で車を降りて歩いて探したいところなのである。
が、とりあえず、車で街灯下を通り過ぎ、街灯先に車を止め、戻って探すことにした。
街頭に着き、クワを探しているとノコ♀を発見。
どうやら、今日はこのポイントが当たりらしい。
少しうろつくことにする。
初オオクワ♂54mm |
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歩いて、行って帰ってまた進もうとして暗がりを見ると、
「あれ? カブチンがつぶれてるのかな?」
チョット先に大きな黒い物体が...
近づいてよく見てみると、
「ウワッ!! オオクワだぁ!!! しかも♂!」
なんと、オオクワ♂をゲットしてしまった(^^)/
こいつが私のオオクワ♂初ゲットの瞬間だったのである。
まさか、オオクワの♂が採れるなんて....
いまだかつて、♀すら採ったことのない場所なのに。
「やったね(^^」
と、オオクワを手に取って見るが、何かおかしい。
「あ〜! 踏まれて、つぶれてる!! がっびぃ〜ん!!!」
弱々しいながらも動いてはいるので、生きていることは間違いはない。
けど、これって....(;_;
ここで、恐ろしい事実に気が付いてしまった。
そう言えば、ここ、車で通り過ぎたよなぁ。
しかも、歩いても通り過ぎたっけ。
もしかして、ひょっとして、こいつを踏んだのって、自分何じゃないかぁ!!!
く〜〜!! 悔しい、情けない、残念、う〜〜〜〜〜!!!(;_;
(;_; (;_; (;_; (;_; (;_;
もちろん、その後このポイントを探すときは、手前で車を降りていることは言
うまでもない。
教訓
車は必ず手前で止めて、ポイントへは歩いて向かおう!(;_;
と言うことで、がっくりしてしまい、今日の採集は終わりになってしまった。
仕方がない、あいあんさんと待ち合わせのミニ尾瀬公園に向かおう。
檜枝岐
新潟ポイントを出たのが午前2時頃だったかと思う。
夜中でもあり、本来檜枝岐までは2時間もあれば着くんじゃないかと思う。
だが、どうしても街灯があると止まってしまう(^^;
早く到着して一眠りしないと、翌日(と言うか、当日なのだが)保たない。
とは思うのであるが、そこはそれ、クワ馬鹿の性なのであろう。
結局、ミニ尾瀬公園に到着したのは、午前6時チョイ前くらいであった。
駐車場に入っていくと、すでにあいあんさんの車があった。
横に止め、様子をうかがうが、あいあんさんと助手席さんはまだ寝ているようである。
「んじゃ、少しでも寝ておくかなぁ。」
と座席を倒して目を閉じていると、
「おはようございます」
とあいあんさん。
「いやぁ、寝てはいなかったんですよ」
とのことであった。
「この前、樹液採集で採った70mmオオクワ見て下さいよ」
と言うので、
「おぉ、是非見せて下さい。が、実は...」
と言うことで、昨日の(と言うか、今日の)54mmオオクワを差し出す。
「ついさっきまで生きてたんですが...」
またまた思い出して悔しくなってしまった(^^;
ちなみに、あいあんさんの70mmオオクワ、それは太くて大きくて...。
せめて、54が元気に生きていればどうってこと無かったのであるが...
う〜ん、あまりにも立派に見えてしまったのである。
「じゃあ、早速行きましょうか」
と言うことで、広沢林道へ向かうことにする。
この日は、広沢林道でヒメオオ採集を行い、夜はあいあんさんがライトトラップをして、私は街灯採集をした。
...したはずなのであるが、なぁ〜んにも覚えていない(^^;;;
唯一覚えているのは、ごちそうになった夕食くらいである。
なにしろ、へろへろで、どうにもろくな採集が出来なかったことだけ書いておくことにする。
エピローグ
...っつうことである。
やはり、年齢的にも体力的にも徹夜は無理があるようである(^^;
昨年の経験もあり、うすうす分かっていたのではあるが、またやってしまった。
駄目だ!っちゅうのに(^^;
もうこんな無理をするのはやめることにしよう!
...と思ってたはずなのだが、翌週も同じことをしてしまった(^^;;;
馬鹿ですねぇ、ホント。
そうそう、あいあんさん、助手席さんにいただいたスパゲッティと焼き肉、うまかったっす。
ごちそうさまでした。
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