採集記 採集記 1999.08.20 新潟編



プロローグ


ようやく今週の仕事が終わった。
そう言えば今週末は採集の予定がないなぁ。
韮崎にでも行ってみようかなぁ。
でも、子供の世話もせにゃならんし、土日に出かけたらカミさんの機嫌が悪くなるかなぁ。
採集行きたいなぁ。
そうだ、これから行っちゃえば良いか。
夜中のうちに帰ってくれば...(^^)

今からだと下見は出来ないし、かといって韮崎では灯火採集は難しい。
檜枝岐に行くにはちょっと遠いしなぁ、夜帰りはきついだろう...
ん〜、じゃぁ新潟でも行くか!
新潟のポイントは知らないけど、多分あの辺ならオオクワもいるだろう。

...と言うことで、いきなり新潟採集に決定。
思い立ったら吉日で、PM5:30会社をスタートすることにした。



苦難の連続新潟へ


行くことは決めたものの、こう毎週採集に行ってると小遣いも堪らない。
高速代をケチらなくてはいけないので、なるべく下の道を通っていこう。
高速に乗るのは、水上〜湯沢の区間だけでいいや。
...と思っていたのだが、なんだか今日は一般道が混んでいる。
鶴ヶ島インター付近に着いた頃には6:30を過ぎていた。
いくら何でも現地に9時頃には到着したい。
仕方ないから、少し関越に乗るか。

で、鶴ヶ島インターから関越へ。
なんだか群馬方面では雷が鳴っている(^^; ヤ、ヤバイ!
が、何とか雨は降らないでくれているみたいである。

もうこの辺まで来れば17号もすいてるだろう、と言うことで、前橋インターで関越を降りる。
しかし、そう甘くはなかった(^^;
まぁ、そこそこ走ってはいるものの、ガラガラと言う訳にはいかない。
ま、仕方ない。
このまま水上までは下を走っていくか。

その後、まぁ順調に進んだのであるが、渋川を過ぎる頃、ついに雨が降ってきた。(;_;
なしてやぁ!
でもきっと、三国峠を越えれば雨は降っていないに違いない!(頼むよ、ホント)
そのまま赤城インター辺りまで走ったが、そろそろ時間に余裕が無くなってきた。
う〜ん、このままじゃ採集している時間が無くなるなぁ。
しゃんない、高速に乗るかぁ。
...と言うことで、再び高速へ。
インターに着いてみると、
 「事故のため、月夜野〜水上間通行止め。」
なんでじゃぁ〜!(;_;
誰だ、事故ったのは!

仕方がないので、月夜野で降りて再び17号へ。
ここだけは避けて高速に乗ろうと思っていた三国峠を走ることに。
じ、時間がぁ〜!
本当は湯沢で関越を降りて、後は17号で...と思っていたのに、結局は逆に湯沢から再び関越へ。
行きの高速代は締めて3050円なり。
ま、頑張った方か...
けど、現地に到着したのは午後9:30(だったかなぁ、もっと遅かったかも...)
オオクワ、採れるかなぁ...



えっ? クワガタがいないぞ!


ここらには間違いなくオオクワはいるだろう。
問題は今日飛んでくれるかだな。
道路はまだ濡れていた。
やはり、この辺でも雨が降ったようである。
ちょっとやばいかなぁ。
ま、何とかなるだろう。
...と言うことで、水銀灯、看板、自販機などを回り始める。
んが!、オオクワどころかクワガタのクの字もいない。
いや、そもそも甲虫がいない。
なしてやぁ!!(;_;

どうやら、結構な雨量であったみたいである。
折角新潟くんだりまで来たというのに...淋しい!
結局12時過ぎまで探し回ったが、コクワ一匹採れなかった。
本当はもっと頑張りたいところであったのだが、カミさんには夜中のうちに帰ると言っちゃったしなぁ...
あ〜あ。
遂にあきらめて帰ることにした。



唯一の成果、カブ♀1


前回の新潟と、今回の新潟は別のポイントである。
が、いわば前回は「多分オオクワもいるであろうポイント」
今回は、「オオクワがいるに違いないポイント」
であった。
帰り道、ふと、
 「そうだ、オオクワもいるかも知れないレベルのところなら帰り道にあるなぁ。」
と思いつき、そちら方面を通って帰ることに。
んが、やはり何もいない。(;_;
遂にあきらめて帰路につき、石打インター近くの自動販売機。
やけに明るいような気がしてスピードを落とす。
 「おや、なんだか見たような陰が...(^^;」
降りてみると、カブ♀。
 「う〜ん、本日唯一の成果じゃぁ!(^^;」
よしよし、元気に生きるんだぞ!
と言うことで、そのままリリース。
まぁ、本当に坊主よりはまだましか。
(でも、クワガタは坊主なのだが...)

帰りは見事に湯沢〜月夜野間のみ関越を利用。
まぁ、順調に帰ってきた。
とは言え、帰宅はAM4:30
何とか「夜中のうちには帰る」の約束は果たすことが出来たのだが...



エピローグ


この間、費用はガソリン代約5,000円、高速代約5,000円。
食費などで約1,000円の合計11,000円である。
成果はカブ♀1

なんて高いカブ♀だろう。
もう二度と新潟なんかには行かないぞ!
...と、賢い人なら思うのだろうと思うのであるが(ややこしい(^^;)、クワ馬鹿というのは本当に馬鹿である。
明けて土曜日にはまた採集に生きたくなってしまっている。

採れなくてもいいんだぁ!
採集そのものが楽しいんだから!

...と、クワ馬鹿のむなしい叫びが響き渡った夜であった。(;_;




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