採集記 1999.06.05 韮崎編

−hoshiさん迎撃オフ−



プロローグ


つれづれ日記がまだ書き込み可能だった頃、多分最後の投稿として、hoshiさんが上京する旨書き込まれた。
ならば迎撃オフをしなければならない。
いや、しなければならないとかという問題ではなく、もう開催は当然みたいな感じである。
 「何をするか」
なんて言うのも問題ではない。
夜しか時間がとれないなら飲みオフもやむを得ないが、日中もOKとなれば考えるのは場所だけである。
が、これも檜枝岐がまだ充分に始まっていない以上、韮崎に決まるのは自明の理である。
と言うわけで、何も困ることなく、当然のように韮崎オフが敢行された。



出発


hoshiさんは前日中の移動はどうしても無理と言うことで、AM9時頃羽田到着の予定である。
場所柄、hoshiさんはr.matsuda氏に拾って貰い、韮崎インターに12時集合とした。

私はと言うと、折角だから早めに行って、みんなで行く予定の場所以外でも回ろうかと思い、朝7:30に自宅を出発。
途中多少渋滞気味の場所もあったが、10時頃には韮崎に着いた。
何処に行こうかちょっと考えたが、そんなに時間があるわけでもないので、小島さんに教わったポイント(第一ポイント)に行ってみることにした。
が、樹液が全く出ていない。
樹液が出て無くても、オオクワはいても不思議はない。
が、私の場合は樹液にぺたっとくっついてるか、せいぜい、穴に潜ってる奴を引っぱり出すくらいしか採集方法がない。
そのウチの一つを取り上げられると、チトきついのは当たり前である。

仕方がないので、第二ポイントに移動。
ここも小島さんに教えて貰ったポイントである。
が、行ってみると木がない!
なんと台場くぬぎは軒並み切り倒されていた。
まぁ、採集者が地主に無許可で切り倒すのとは違い、持ち主が何らかの理由で切り倒したみたいであるので、こればかりは仕方がない。
願わくば、何年か後、もしくは何十年か後、立派な台場となって復活して欲しい物である。

じゃ、どうしようかと言うことで、くわへいさんが♀を割り出したことがあると言うポイント(第三ポイント)に行くことにした。
どの道だったかなぁ、と不安になりながらも、どうやら目的地に到着。
林に入ってみると、早速コカブトをゲット。
欲しくはないが、幸先がよいと言うことでとりあえず確保。
隣の木を見ると、スジクワの♀が二匹。
小さいがクワはクワである。
後で、hoshiさん達と会ったときに見せようと、これ又確保。

木の裏側を見ようと思ったところで、車がやって来た。
私の車が置いてあるところでスピードを落としたので、通れないのかな?と思い、顔を出してみたら、
 「虫ですか?」
いつもならこちらから声をかけるのだが、ここは逆に声を掛けられてしまった。(^^;
 「オオクワ採ったよ。見る?」
わぁ〜お、やるなぁ。
 「はい、是非見せて下さい」
と私。
タッパを開けて貰うと、そこには56〜58くらいの立派な中歯♂が...
う〜ん、うらやましい!
でも、何だか燃えてきたぞ!(^^)
その後しばらく話をしたが、なんと、今年の1月からクワを始めたばかりと言うのに、既に100頭以上のオオクワ幼虫を割り出したとか...
しかも成虫も♂3、♀2を採っているとのこと。
採れる人には採れるんだなぁ。
ちょっと悔しい。(^^;
採集してるときに出会った、月刊むしとかで有名な大西さんを師と仰いでいるとの事であった。
ちなみに、彼はコクワとかも採っており、幼稚園児などに上げるという。
じゃぁ、と言うことで、恥ずかしながら先ほど採ったコカブト、スジ♀は彼にあげることにした。

名残惜しくもあったが、そろそろ待ち合わせ時間も迫ってきたと言うことで、韮崎インターに向かうことにした。
ちなみにその時も、私の前を彼の車が走ったのだが、途中急に止まり、どうしたのかと思ったら、
 「あの朽ち木、早い時期にならきっとオオクワ幼虫入ってるよ」
と教えてくれたりした。
更に行くと又止まり、
 「あの朽ち木は今まで気が付かなかった。早速削ってみるワ」
と言うことで車を降りていった。

私はここで彼と別れ、韮崎インターに向かったのであるが、着いてみてもr.matsudaカーはまだ来ていない。
インター横にある公衆電話から連絡を入れてみると、
 「途中渋滞しちゃって、まだ談合坂です」
とのこと。
集合時間を午後1時に変更することにした。

となると、さっきの彼が気になる。
戻ってみると、やってるやってる。(^^)
あれ?二人いるぞ??
どうやら彼は二人連れだったようである。
ちなみに相棒は女性の方であったが、いや、削る削る!
あの削りはhoshiさん並かも知れない。
とても私の及ぶところではない。(^^;
で、彼はと言うと、
 「これオオクワですかねぇ、それともアカアシかなぁ。」
オオクワだと良いですねとは思ったのだが、
 「オオクワにしては少し小さいような気がします」
と私。
とは言え、幼虫判別に関しては、全く自信のない私のこと。
いや、判別出来ない事に自信のある私のこと、やっぱりオオクワになるかも知れない。
オオクワになったらいいですね。

まぁ、いつまでもそうしていても仕方がないので、さっきの第三ポイントに戻ることにした。
で、さっきの木の裏側を見てみると、早速コクワ♂をゲット。
だが、さすがにそこで打ち止めとなったため林の奥に入ってみた。
結構良さそうな木はあるのだが、いかんせん樹液は出ていない。
結局何もゲットできず、次のポイントに向かうべく戻ってくると、向こうから子供2人連れのお祖父さんが。
子供にせがまれて虫取りに来たとのこと。
又ここで話し込んでしまった。(^^;
そうこうしてるウチに、また待ち合わせの時間が迫ってきた。
う〜ん、結局殆ど採集できなかったなぁ。(^^;
ついでに、先ほどのコクワもこの少年にあげてしまった。



集合


韮崎インターで待つことしばし。
遂にmatsuda号の登場である。
えーちゃんもじき到着。
これで全員が集まった。
まずはコンビニで買い出しをし、とりあえずえーちゃんが昨年オオクワをゲットしたポイント(第四ポイント)に連れていって貰った。
えーちゃんがオオクワをゲットした情報はとっくに仕入れていた。
だいたいの場所も聞いていたので、その近辺は散々探し回ったことがあったのだが、着いてみるとアラびっくり!
何故かそのポイントだけは行ったことがなかった。
う〜む(^^;、きっとそう言うポイントって多いんだろうなぁ。
韮崎もなかなか奥が深い。

次は何処に行きましょうかなんて話していると、なんとあいあんさんから入電。
 「今双葉の辺りなんですけど...」
やや、あいあんさんはてっきりこれない物と思っていたのだが、チト意外であった。
 「じゃぁ、hoshiさんが最初にオオクワを割り出したポイント(第五ポイント)で会いましょう。」
現地について待つことしばし。
遂に、あいあんさんの登場である。
 「いやぁ、どうもどうも、これないのかと思ってましたよぉ。」
 「いや、これからまだ用事があって、また行かなくちゃならないんですよ。」
と言うことで、折角hoshiさんが来たのだからと言うことで、挨拶にだけ来たとのことであった。
う〜ん、義理堅い。

その場であいあんさんとは別れ、我々はその近所のポイント(第六ポイント)へ。
多分有名なポイントなんだろうとは思うのであるが、私にとってはつい最近発見したポイントである。
行ってみるとコクワはぞろぞろ出てくるが、オオクワはやっぱり×。
仕方がないので、次のポイントに向かうことにした。
次はあ〜さん達が幼虫をたこ採れしたポイント近辺である。



いつものコース


ちなみにmatsuda号は第五ポイントに置きっぱなしにして、今は2台で動いている。
私の車にhoshiさんとr.matsudaさんが同乗し、もう一台にえーちゃんと同僚の方、その息子さんである。
私なんぞはつい舞い上がってしまい、あ〜さん達たこ採れポイントへの曲がり道を通り過ごしてしまった(^^;
戻るのも面倒なので、更に次のポイントに向かうことにする。
次は私がオオクワ♀を見つけたポイント(第七ポイント)である。
ただ、ここは荒らされていて殆ど駄目。
このポイントはもう駄目かも知れない。

続いてえーちゃん第二ポイント(第八ポイント)。
ここは、誰かがオオクワをゲットしたと言うわけではないと思う。
が、行ってみると結構面白そうなポイントであった。
木の烏鷺が更に削られて広くなったような所を見ると、何だか黒い固まりが...
 「いた! 大きい!!」
と思ったのであるが(いや、声にも出してしまった(^^;)、採ってみたら、
 「ありゃ、コクワだ(^^;」
大きいと思ったんだけどなぁ。う〜む...
一人で大騒ぎして、みんなの注目を集めてしまった(^^;;;

更にこの後matsuda第一ポイント(第九ポイント)、matsuda第二ポイント(第十ポイント)へ向かう。
が、私の場合既に疲れてしまい、個人的に既に本日の採集は終了(^^;
他のメンバーに期待するもオオクワは×。
ノコ、コクワは採れたようである。



食事、その後...


ホントはクワガタ採集には一番良い時間なのであろう。
が、そろそろ疲れても来ており、また採集コースも行き終えたので夕食に行くことにした。
ファミレスに着き、案内を待っているとえーちゃんが遅れて入ってきて、
 「子供が寝ちゃったんで、このまま帰りながら、子供が目を覚ましたら食事することにします」
と言うことでお別れとなった。

残った三人で食事をし、会話を楽しみ、当然なんとも言えない至福の時を過ごしたのであるが、それは省略。(^^;
食後、r.matsudaさんの車を取りに第五ポイントへ戻ることになった。
が、私は運転している最中、ふと思いついてしまい、
 「申し訳ないんですが、一ヶ所回っても良いですか?」
と言うことで、集合前に行って、スジ、コクワとコカブトをゲットした第三ポイントに向かうことにした。
ほんの少しとはいえ、樹液がにじんでいたポイントであったため、ちょっと期待が持てたからである。
が、当然ながらNG。
今回はコクワさえいなかった。(^^;

そろそろ時間も9時を回り、さすがに終了としなければならない。
今度こそ本当に車を置いてある第五ポイントに移動した。
が、さすがにこのメンバー。
なかなか帰宅までは至らない(^^;
結局ここでも、ルッキングをしてしまった。
結果はコクワのみ。
そして、遂にhoshiさん、r.matsudaさんはr.matsuda号に乗り込んだのである。

察しの良い読者ならもうおわかりと思うが(^^;、あくまでも
 「乗り込んだ」
であって、
 「帰宅した」
ではない(^^;;;
更に、その近所にある第六ポイントへ(し、しつこい!)。
が、現地に着くなり、採集者の車とすれ違ってしまった。アヒャ〜
更に向こうには車一台+歩行者3人の採集者が見える。
どうやらこの三人は唯一樹液ダラダラの台場を見ていたらしい。
ん〜、やっぱりここは有名ポイントだったんだなぁ。
結局、その採集者達も取らなかったコクワ2♂を確認するだけとなった。
(さすがにもう採らない(^^;)



いよいよエピローグ


このメンバーは私にとってゴールデンメンバーとも言うべき人たちで、どうにも分かれがたいのではあるが、さすがに終了にすることにした。
韮崎インターに付いたのは10時30分。
後ろ髪を引かれながらも、ここで解散となった。
幸い中央高速はがら空きで、快調に飛ばしての帰宅であった(って言っても私のドミンゴでは時速100kmが限界なのであるが...)。

う〜ん、それにしても、またしてもオオクワは×であった。
この日は他の採集者達には、結構オオクワが出ていたようなのであるが、どうも駄目だなぁ。
ちょっと、方法なり、考え方なりを変えなくてはならないかもしれない。
そろそろ檜枝岐のシーズンも始まるが、この夏の内にもう一度くらいは韮崎を訪れたいと思う。
こんどこそ、オオクワをゲットするぞぉ〜!!




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