採集記 1998.06.20 韮崎編
遂に発見!! ワイルドオオクワ

この採集記は、月刊「くわがた狂の大馬鹿者達!7月号」に投稿した記事に一部加筆、修正した物です。



プロローグ


6月20日、檜枝岐に行く予定であった。
が、声掛けのあいあんさんが肺炎になってしまって急遽変更、韮崎に行くことになった。
なんと、3週連続の韮崎行きである。
メンバーはウチヤマさん、チヌさん、コンちゃん、あ〜さんと私の5人である。
(う〜ん、平均年齢が高そうだぁ(^^;)
ポイントを案内する役となったが、採れる自信は全くない(^^;;

午前8時に集合としたが、幹事としては送れるわけには行かないと早めに家を出た。
談合坂には7:20頃に到着。
さすがにトップかなと思ったが、なんとコンちゃんが来ている。
聞くと、夜の内に来て、談合坂で寝てたとのことである。(@@) ん〜、すごい!
7:30には全員集まり、即ポイントへ出発となった。



現地へ


とりあえず車を置く意味もあって、インター近くのポイントへ行った。
ここは、先々週オオクワを採らせて貰ったポイントである。
まぁ、オオクワはともかくスジ、コクワくらいはいるだろうと思っていたのだが、いるのはカナブンばかり。
樹液はダラダラ出まくっているのにどうしたことだろう。
こいつは先が思いやられる。
最後の最後にあ〜さんがヤナギの烏鷺からコクワとノコの大歯を採ってくれた。
これでボウズは免れた。

続いて恒例のmatsudaポイントへ。
ここでようやく、スジ、コクワ発見。
オオクワはともかく、スジ、コクワくらいいてくれないと韮崎の名がすたる。
案内役の私としては、ようやくちょっとホッとしたところである。
なにせ、オオクワは採れると思ってないから、他のクワガタくらいいてくれないと。
ちなみに、ここではノコの原歯型もいた。
考えてみるとノコの原歯型は久しぶりに見たかも知れない。



小島ポイント


オオムラサキとスジクワ
次は昨年小島さんに教えて貰ったポイントである。
あいかわらずスジは多い。
と、オオムラサキ発見!!
チヌさんに写真を撮って貰おうと思ったが、残念ながら逃げられてしまった。
しかし、次の台木にはオオムラサキが二匹。
羽も広げていてかっこいい。
早速チヌさんがデジカメを構える。
ついにオオムラサキのかっちょいい写真をゲットと思ったその時、チヌさんの手が!
 「どうしたんですか?」
と聞くと、
 「遂にクワガタをゲットしました(^^)/
見るとスジクワである???
 「樹液でクワガタを発見、ゲットしたのは初めてです」
そう言えば、今さっき、
 「今年こそは自分で樹液に付いているクワガタを発見して下さいね(^^)」
と話してたばかりであった。(^^;;;
 「それで、オオムラサキの写真は撮ったんですか?」
と聞くと、
 「いや、初クワだったものでつい手が出てしまいました(^^)」
ん〜まぁ、何はともあれおめでとうです。

オオクワのいた木
その後、奥までこのポイントを見に行くが、いるのはカナブン、スジ、コクワばかり。
チヌさんが昨年採ったコクワ、スジを放虫するというので、ウチヤマさんとあ〜さんには隣のポイントを紹介しておいた。
そこはちょっと下生えが多いので、今回はやめておこうと思った場所である。
チヌさんの放虫につきあっている内に、二人はずんずん奥に入っていった。
放虫も無事終わり、残りの3人も後を追って奥に進む。
するとしばらくして、あ〜さんが、
 「オオムラサキがいますよぉ! 羽も広げています。」
チヌさんは早速オオムラサキの写真を撮りに...
が、やっぱり撮れなかったらしい。(^^; (撮れたのかな?)

オオクワ
二人があきらめて次の木を探しに動いて3〜4m進んだその瞬間、
 「いた! 大きい!! しかも♀!!!
写真を撮るのをじゃましてはいけないと思い、2〜3m遅れて歩いていた私の目の前にクワガタが...
 「ひょっとしてオオクワか?」
とは思ったものの、まさかオオクワが採れるとは思っていなかった。
また、
 「ノコ♀かなんかだったら恥ずかしいかも」
と思って、足が出ないでいると、あ〜さんがすぐに戻ってきてくれて、そいつをチェック。
 「オオクワですよ〜」
とか言っているが、声が落ち着いている。
 「またまた、冗談言ってるのぉ?」
とか思って、状況を見つめていた。
 「点刻がありますよ」
とか言いながら、ちょっと苦労しつつもようやくゲット。
 「やっぱりオオクワだ」
 「ホントにぃ?」
未だに信じていなかった私であるが、遂に現物を見ることに...
 「うわぁ! ホントにオオクワだぁ!
遂にワイルドオオクワ発見の瞬間であった。(^^)/
ん〜、韮崎に通い詰めた甲斐があったなぁ(;_;)

ちょっと拡大
 「でもこれ、分配が難しいね」
と私が言うと、あ〜さんが
 「やっぱり発見者のタカさんが持って帰るべきでしょう」
と言ってくれたので、ついつい
 「そう? じゃ、ありがたく...」
とか言って、貰ってしまった。(^^;
後から考えたら、もう少し話し合いをすべきだったかなぁとか思ったが、私にとっても第一号だったもので...
ん〜、申し訳ない。m(_ _)m

ちなみに、この木はオオムラサキがとまっていたくらいで、樹液が出ている部分もあった。
しかし、このオオクワがいたのは削られて真っ白になっていた部分で、多分産卵に来ていたものと思われる。
家に帰って、ペアリングもさせずに産卵木を入れて置いた。
もちろん、大プラケ+カワラエノキ産卵木+MAXゼリーの特等席である。
幼虫が取れたら、参加メンバーに配るので、それで勘弁して下さい。



更に採集は続く


カナブンの木
その後、ちょっと離れたポイントに進むため、車で移動。
途中、それらしい林を見つける度にチェックを入れる。
何分、実際にオオクワをゲットしてしまっているため、燃える燃える(^^)
んが、しかし、いるのはスジ、コクワばかりである。
いや、カナブンはいた。
というか、カナブンだらけである。
1本の木に20〜30匹もカナブンがたむろっている木も何本かあった。
何ヶ所かポイントを見て回ったが、その後オオクワの姿は見られず。
あ〜さんの採集記によれば、この段階で10ヶ所のポイントを回ったらしい。
私はこの辺で既に体力切れとなってしまっていた。(^^;
まだ、日は高く、まだまだポイントを回れそうだったのではあるが、
 「そろそろ夕方に備えて、ファミレスでも行って少し休憩しませんか?」
と、σ(^^;。
だって、もうくたくただったんだもん(^^;;;

休憩後、オオクワゲットポイントを中心に更に何箇所か回る。
ようやく日も暮れてきて、良い時間になったかなぁと思う頃にはもうσ(^^;の足は動かなかった(^^;
本当は、もう何ヶ所か
 「夕方になったらまた回りましょうね。」
と言っていたポイントもあったのだが、さすがに勘弁して貰った。(^^;;;
それでも、車を止めておいた最初のポイントに着いたときには既に9:30頃になっていた。
何だかこの日はみんなと別れ難く、後ろ髪を引かれる思いもあった。
しかし、疲れには勝てず、興奮の内にも解散としてしまった。



エピローグ


今回のオフに際して、
 「案内はしますけど、オオクワはまず採れないと思いますよ」
とみんなに釘を差しておいた。
これに対し、ウチヤマさんは、
 「それについては千も承知」
と言ってくれて、一安心していたのだが、実際には取れてしまった。(^^;;;
いやぁ、こんな事もあるんだなぁ。

但し、念のために言っておく。
私は実に採集好きなため、誘って貰えれば可能な限り採集オフには参加する。
ちなみに、自分で開催した採集オフは殆どない(^^;
んが、やっぱり今回のはまぐれである。
私の採集力を期待して誘って貰うのはちょっとまずいかも知れない。
やっぱり、

  「オオクワはまず採れないと思いますよ!

これである。(^^;;;



この時の採集記は、あ〜さんの採集記コンちゃんの採集記でもお楽しみいただけます。



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