虫研フェア潜入報告 1999.05.16

この採集記は、月刊「くわがた狂の大馬鹿者達!99年夏号」に投稿した記事とほぼ同等です。





5/16、AM8:20、電話のコールだ。
 「おや?ひょっとして、今日は中止かな?」
今日は虫研フェアが予定されており、行くつもりであるのだが、いかんせんあまり天気が良くなさそうである。
外では小雨が降っている。
 「もしもし、あいあんです。」
(って、本当は名字を名乗ったのであるが、ここでは一応ハンドルにした)
 「今、池袋で、これから東上線に乗ります。高坂到着は9:20頃になります」
どうやら、虫研フェアは開催のようである。
あいあんさんによると、虫研としても準備が大変なため、少々の雨なら決行するらしい。
まぁ、そりゃそうかなと納得する。

ウチから高坂駅までは30分くらいかなと読んでいたのであるが、早めに付くことには問題はないだろう。
ちょうど、カミさんも出勤のため家を出る時間であったので、一緒に出ることにした。
本当なら娘達も連れて行くつもりであったのであるが、昨晩長女が、今朝次女が、
 「いかない!」
と断ってきたため、一人で行くことになった。
う〜ん、のびのびと楽しめるなぁ。(^^)



さて、途中特に問題もなく、道路もスイスイと進んだのであるが、高坂に着いてみると9:10。
意外と時間がかかってしまった。
まぁ、待ち合わせ時間まではまだ余裕があるが、早めに家を出たのは正解であった。
高坂はかつて月刊むしに出ていたネブトポイント(現在はゴルフ場になっている)にほど近く、帰りにでも行ってみようかなぁとか思いながら待つこと10分。
無事、あいあん氏とも合流できた。
いよいよ、いざフェアに!

R407からR254に移り、無事月川荘キャンプ場へ。
ここが、いつもの虫研フェア会場である。
入り口の坂を下ると、
 「ひゃぁ、駐車場が一杯ですねぇ。」
天気もあまり思わしくないため、人もあまり集まっていないんじゃないかと思っていたのであるが、あにはからんや、クワ馬鹿の勢いはそんなことでは妨げられないようである。
(っても、自分らも行っている訳なので、人のことは言えないが...(^^;)
キャンプ場の入場料一人300円と駐車場代500円を払い、入場するとテキサスさんやくわへいさん達の顔が見えた。
いつものメンバーの顔が見えると、なんだかホッとする。

車を停めて、皆が集まっている所に行くと、いるワ、いるワ...
テキサスさん、OB5さん、JIROさん、ブーチンさん、
くわへいさん、春日部のRYOさん、シャムシャさん。
 「ども!」
初顔合わせのけむし夫婦も来ており、紹介していただいた。
更にこの後、群馬支部のnamihiroさん、スズリさん、Hさん
川口のトムさん、田老さんも来られ、総勢16名のインターネットメンバーが集まった(更にその家族達もいる)。
(他にもいましたっけ? 忘れられた方申し訳ありません(^^;)
下手なオフなんかより、よっぽど大勢の方にお会いすることが出来た。
オフが趣味というσ(^^;にとっては、たまらない時間である。

さて、そうこうしている内に、飼育材の販売が始まったようである。
場所は駐車場の隅である。
いつもならキャンプ場内で販売するのであるが、今回に限りなんだか狭っ苦しいところでやった。
まぁ、材や、マットはかさばるので、車の近くでやるのはかえって便利かもしれない。
何はともあれ、今までにないスムーズな始まり方であった。
と言うのは、今までσ(^^;が来た限りでは、10時開始と言うことになっていても、たいてい11時頃にならないと始まらなかったからである。
この段階では、くわへいさんとけむし夫婦が産卵木なり、マットなりを購入していたようである。
が、始まるには始まったようではあるのだが、なんだかいっこうに進んでいない模様であった。
マットや産卵木を箱売りしている割にはどうも進みが悪い。
さすがに虫研フェアだなぁと言う感じである。



で、やっぱり11時頃、ようやく生き虫の販売となった。
場所は少し移って、林の中である。
時期も時期なだけあって、いわゆるキャンプサイトはキャンパー達が集まっており、さすがにどいてもらうわけにもいかないのであろう。
いくらか狭いような気もするが、こちらは別にキャンプに来た訳じゃないので、まぁ、良いか(^^;
産卵木、マットの販売に前後して配られた価格表を手に、皆の視線が熱くなってきたようである。
ちなみにσ(^^;はDGG成虫狙いで来ており、1.5ドルクス以内(出来れば1ドルクス以内)の価格であれば購入しようと思っていたのである。
何しろ、憧れのDGG(^^)。
是非とも手に入れたいと思っていたのであるが、残念ながら最低価格は希望価格オーバー。
う〜ん、どうしようかなぁとは思ったのであるが、今後の生活のことを考え、遂に断念!(;_;
やはり現実はそう甘くなかった。(^^;
仕方がないので、もう1〜2年我慢することにしよう。
どこかから、DGG飛んでこないかなぁ(^^;;;

となるとσ(^^;は暇なものである。
通常、あいあんさんから、「0.3ドルクス以内の物しか購入しない」とまで言われるσ(^^;であるため、なかなか購入にまでは至らない。
幸い今回は、スラウェシ産のパリーが安く出ており、せめてもの手土産にこれだけ狙うことにした。
生き虫の販売は、価格表順に進んでいき、
 「○○産△△、××円。欲しい人はいますか?」
と言うことで、購入希望者は一斉に挙手。
吉田氏(や金田氏)を含む全員でじゃんけんをして、吉田氏(や金田氏)に勝った人のみでもう一度。
と言う具合に進み、最後に残った一人が購入することが出来ると言うルールで行われる。
従って、一人で行くより、2人。
2人で行くよりグループと言う具合に、なるべく大人数で行った方が希望のクワガタを手にすることが出来る確立は上がるわけである。
集まった人数は全部で100〜150人くらいであろうか?
となると、16名からいる我々はかなり有利なはずなのであるが、これがなかなかうまく行かない。(^^;
まぁ、今回は結構欲しい物は手に入れられたとは思うのであるが、中には負けてしまった物もあった。
しかも、様子を見て手を挙げないと、本当は1ペアだけ購入したいのに2ペアの権利が残ってしまったり、あんまり挙手が多いと値段が上がってしまったりする。
その内、吉田氏は、
 「グループの場合代表者一名だけにして下さいね。」
とか、我々を見ながら言う始末。(^^;バレバレ
ま、そうもいかないですよ。(^^)

ちなみに、今回はJIROさんが強く、3〜4回は勝ち残ったのではないだろうか。
また今回の特色として、購入者自身が勝ち残ったのも多かったようである。
σ(^^;の狙ったパリーも実は自分で勝ち残って手に入れることが出来た(^^)。
もっとも、同価格帯のパリーは27ペアくらいあって、最終的には売れ残りも出たようであるので、じゃんけんに負けたとしても買えたようである。
最後に売れ残りについて、価格交渉の場があるのであるが、あいあんさんはここで同じパリーを購入していた。

今回のフェアその物の特色としては、国産オオクワが意外と人気があったことであろうか。
まぁ、確かに安いことは安いのであるが、今までのフェアでは比較的売れ残るケースが多かったような気がする。
σ(^^;の感覚としては、
 「今までは既にオオクワくらいは嫌ほど持っているクワ馬鹿どもばかり集まっていたのが、最近になってクワガタを趣味とする層が広がり、まだオオクワすらあまり持っていない人たちもフェアに来るようになったから」
ではないかと思っている。
確かにそう言う人たちにとっては、安価なオオクワも魅力があるのだろうと思った。
まだまだ国産オオクワの人気も捨てた物ではないようである。

で、我々のグループで購入した物で主な物だけをあげると、
 DS(家庭崩壊を避けるため、0.5ドルクスのスラウェシパリーと言うことになっているらしい(^^;)
 DGG(σ(^^;ではない(^^;)
 ♂70極太国産オオクワ
 スチーブンスツヤ、クプレオニテンス、スラウェシパリー、スジブトヒラタ、トクノシマヒラタ
と言うところであろうか。
もちろん、全員分ならまだまだあったと思うが、いかんせん全員分は把握できていない。(^^;

我々が購入したわけではもちろんないが、一番の圧巻は、チャイナホーペイが売れたことであろう。(@@
σ(^^;も購入者に見せていただいたが、実に太く、確かに格好良かった。
が、値段が!!
何ともはや...
購入者は、これだけのために愛知県から参加したとのことである。
クワ馬鹿は奥が深い!



−−閑話休題−−

おもしろい話題としては、吉田氏が言っていたことで、
 「価格表を配って30分後には業者から電話があり、そんな価格で売るな!」
と文句を言われたと言うことであった。
吉田氏は、
 「このフェアはあくまでも普段利用して下さっているお客様へのサービスですから」
と言っていた。(ん〜、σ(^^;は普段利用してない(^^;;モウシワケナイ)。
しかしまぁ、スパイまで送って他社の値段に文句を付けるなんて、全くつまらない奴らもいるもんだ。
クワガタって言ったってたかが虫。
何でそんなに高く売りつけたいかなぁ。
まぁ、商売ともなるとやむを得ない部分もあるが、人の所の値段に文句を言うより、自分の所を、値段を下げても儲けが出るように努力すべきだろうと思うのに。
第一、くわへいさんのWEBページじゃないが、1ペアから30〜40も幼虫が採れる訳で、そいつらが2年もすれば又各々ペアになり、それぞれ30〜40幼虫を作る。
そんな物に、いつまでも高価を期待したって、そりゃ無理って言う物じゃないだろうか?
ちなみに、ウチでさえ今年は国産オオクワの里子(ずいぶんとレベルは低いが(^^;)なら出せる体制になりそうである。



さて、そうこうしている内に価格表のクワガタたちの販売も無事終了し、価格表にないクワガタの特売を期待していたσ(^^;である。
実はσ(^^;は前回のフェアでは、ここで70mmのDS♂を目玉が飛び出るくらい安くゲットした(但し、その場で横流しし、ウチにはいない。もちろん購入価格でですよ)。
が、今回は特売は無し。
ん〜、残念!!
せっかくこんな時間まで残っていたのに!
ま、あんな目玉は普通あると思う方がおかしいか(^^;
で、ここで虫研フェアオフも解散となったのである。
σ(^^;はあいあんさんを高坂の駅まで送り、いよいよネブトポイントかとも思ったのであるが、フェア前半に小雨に打たれたためか、なんだか頭が痛くなってしまい、敢え無く断念。
そのままPM4:30頃帰宅、昼寝と相成った。
実のところ、σ(^^;はスラウェシパリーを1ペア購入しただけで、そんなに実りが多かったわけではないのだが、みんなに会え、なんだかHappyな一日であった。
又次回、フェアが開催されたなら、ぜひ皆で参加したいものだと思う。



PS  実はこの虫研フェア潜入報告は、奈良に住む生駒山さんに、
 「ワシは、奈良は生駒に生息しているので虫研は名前でしか分かりません。
  奈良オオクワセンターは何度も行きましたが、虫研フェアーは話しでしか知りません。
  どんな内容の催しなんですか。興味あるなあ。」

と言われて書いた物である。
 う〜ん、σ(^^;にしてみれば奈良オオの即売会に行ける生駒山さんが羨ましくてしょうがなかったのだが、そういう見方もあるわけだ。
 隣の芝生は、やっぱり青いんだなぁ。
 っていうより、隣のクワガタはやっぱり大きいんだなぁ...ってことかな?(^^)



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